どうして丁寧な環境整備が必要なのか?
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温度管理が必要な理由
介護施設では温度管理を徹底していますが、体温調節について正しい知識がなければ取り返しがつかない事態に発展してしまう可能性もあるので注意が必要です。特に、ヒートショックを起こす急激な温度変化は自律神経に大きな影響を与えてしまうため、室内と廊下で温度差がないようにするなど、季節に合わせて暖房や冷房の温度を設定していく必要があります。また、室内にいてもみえない部分に汗をかいている可能性もあるので、洋服が湿っているなら着替えて体を冷やさないようにすることも大切です。
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認知症の人は要注意!
高齢になると体温調節機能や皮膚感覚も低下するため、夏なのに長袖を着ている人もいますが特別珍しいことではありません。ただし、真夏に暖房をつけて冬服を着たり、真冬に冷房をつけて薄着でいる場合は認知症の可能性があるので、状態をよく観察しましょう。季節とずれた服装のままでいると体調を崩してしまうため、着替えさせようとするのは当たり前のことです。しかし、認知症の場合は無理に従わせると逆効果になってしまうので注意しましょう。
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湿度管理が必要な理由
健康で快適な生活を送るためには湿度管理も重要です。適切な湿度は大体40%~60%といわれていますが、湿度は気温によって変動するため、暖房をつける冬はどうしても空気が乾燥し湿度が低下してしまいます。乾燥すると呼吸器系の粘膜を傷め、風邪を引きやすくなったり、アレルギーが悪化したりする可能性があるので注意しましょう。ただし、湿度が高過ぎるのはよくありません。ダニが繁殖しやすくなるためかえって環境が悪化してしまいます。
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明るさ管理が必要な理由
生活環境の整備には採光や照明などの明るさの管理も重要です。高齢になると視覚も衰えてきます。若い世代とはみえる範囲が異なるため、介護施設では高齢者向けの色彩設計が必要不可欠です。物をみる時は眼の中にある水晶体がピントを合わせていきますが、必要照度は年齢によって異なります。40代で400ルクス、80代で800ルクスと高齢者は倍以上の照度が必要になるため、高齢者がみやすいように照明の設置や内装を考えていかなければなりません。
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高齢者が心地よい環境をつくるために
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ポイントは温度・湿度・明るさ
高齢になると体温調節機能や適応能力が衰えるため、季節に合わせて温度や湿度を調整する必要があります。目安となる数字を季節ごとに紹介するので参考にしてみてください。
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