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介護施設の環境整備で重視すべき3つのポイント

ポイントは温度・湿度・明るさ

季節ごとに最適な温度や湿度は異なる

なぜ温度と湿度の管理が重要なのか?

なぜ温度と湿度の管理が重要なのか?

日本は寒暖差が激しいため、季節の変わり目についていけず体調を崩してしまう人も少なくありません。特に、高齢になると体温調節機能や気候変化に対する適応能力も衰えてしまうため、夏や冬の過酷さがより堪えるようになります。また、温度が急激に変化すると、熱中症やヒートショックを起こす可能性も高くなります。気温が下がる冬は、浴室でヒートショックを起こす人や熱中症を発症する人もいるので注意しましょう。
湿度管理も重視すべきポイントです。湿度が低いと乾燥しやすくなるため、かゆみや発疹が出たり、鼻やのどの粘膜を痛めて痰が出せず呼吸困難になったりします。

適切な温度と湿度は?

介護施設の適切な温度と湿度についてみていきましょう。温度は、冬は20℃~22℃、春秋は18℃~20℃、夏は24℃~28℃、湿度は、冬は45%~55%、春秋は55%~70%、夏は45%~55%が適切だとされています。この数字を目安に環境を整えていくといいでしょう。
ただし、温度設定は普段過ごしている居室だけではなく、トイレや浴室も同一にすることが重要なポイントです。トイレに小さな暖房器具を置いたり、シャワーを流しっぱなしにして湯気で浴室や脱衣場を温めたりしておくと、部屋との温度差がなくなりヒートショックが起こるリスクが減少します。湿度が低い場合は加湿器を使ったり、濡らしたバスタオルをかけたりして加湿するようにしましょう。寝たきりなどベッドで大半の時間を過ごす人には、枕元に加湿器を置いて顔のまわりを加湿するようにします。
人によって感じる温度や湿度は異なるため、温度計や湿度計で客観的な数字を管理するようにしましょう。

自然の明るさを感じられるように工夫しよう

介護を必要とする生活になると室内で過ごす時間が増えるようになります。ですが、人間の身体には太陽の光が大きな影響を与えるといわれています。なぜなら、「朝少しずつ陽光が強まり夜に向けてだんだん暗くなっていく」、この自然の明るさのサイクルによって体内時計が整い、質の良い睡眠が取れるようになったり、新陳代謝がアップしたりするからです。
ゆっくり眠れるように朝になっても遮光カーテンをかけたままの人や、就寝時も明るい照明をつけている人もいますが、それだと睡眠の質が低下し昼夜の逆転につながってしまいます。自然の明るさが感じられるように、ダウンライトや間接照明を使うなどして採光や照明を工夫するようにしましょう。自然光を取り入れにくい場合は照明器具を追加するといいでしょう。

高齢者が心地よい環境をつくるために