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高齢者の体調変化にいち早く気づける

知識がないと間違った体温調節に

知識がないと間違った体温調節に

年を重ねるとさまざまな機能が衰えてきますが、汗腺機能もそのひとつです。人間の体温は36℃~37℃で調整される仕組みになっています。汗をかいて体温を下げる、などの調整をしていくわけですが、汗腺機能が低下すると汗の量が少なくなったり、汗をかきにくくなったりして体温が調整しづらくなります。暑さや寒さに適応することも難しくなるため、低体温症になるケースも少なくありません。
また、インフルエンザや肺炎のように高熱が出る病気にかかっても熱が出ないケースもあります。熱が出ていないと体調が悪くても「少し具合が悪い程度」だと勘違いし、気づいたら命が危険に脅かされているかもしれません。「咳だけで熱がなかったから単なる風邪だと思ったら、熱が出ないまま重症化する無熱性肺炎だった」ということもあります。取り返しがつかなくなる前に、普段から様子をよく観察しておきましょう。

体温調節のポイント

高齢者の体温調節は具体的にどのような点に気をつければいいのでしょうか。
まずは「寒暖差が激しい環境は避けること」です。急激な温度変化は発汗や体温の調節を担う自律神経に大きな影響を与える、といわれています。自律神経が正常に機能せず乱れてしまうと、体温の微調整が上手くできず、低体温症や熱中症を発症するリスクが高まります。温度変化が極端な日は室内であっても十分に注意しましょう。
「暑い」「寒い」といった感覚が鈍い高齢者は汗をかく機能が低下するため、熱が放出されず体内にこもりがちです。そのため、体調不良でもないのに微熱が出ることがあります。先述した室内の適温の目安を参考に、季節に合わせて温度を調整するようにしましょう。その際に注意したいのが「室外との温度差は5℃程度にすること」です。適温の目安と理想の温度差に合わせて室内の暖房や冷房を設定するとバランスが取りやすくなります。

着替えで調整する

体温が高くなると汗をかいて調整しようとしますが、汗だけではなく血液の流れる量を増やして調整する機能もあります。ですが、高齢者は汗をかく機能や血液の流れる量を調整する機能が衰えているため、体の外に熱を逃がしにくくなります。この働きを「自立性体温調節」といいますが、もちろん室内でも注意が必要です。汗をかいているかどうかこまめに確認しましょう。顔などみえるところに汗をかいていなくても背中や腰などに汗をかいていることもあります。体に直接ふれてみて、洋服が湿っているならすぐに着替えさせるなど、体を冷やさないように対応していきましょう。

高齢者が心地よい環境をつくるために